当院では、高齢者に対しての治療に、一律年齢制限を設けていません。
一般的には高齢者に対し、積極的な癌の治療は行いませんが、ご高齢の方でも個人差や個体差が御座います。
このため、認知症がない場合。
また、ご本人が治療に納得され、治療をご希望される場合は、免疫力向上を目的として、低出力での温熱療法を行います。
30センチ径の電極を腹部と背部に当て、身体を挟むようにセットします。
この状態で、機械の上に30~40分ほど横になって頂きます。
このため、30~40分ほど同じ姿勢を続ける必要があります。
全く動くことが出来ない訳ではなく、頭や首、両手、両足は動かすことが出来ます。
変形性脊椎症などで、お身体の変形が強い場合は、左右どちらか向きやすい方向で、やや斜め仰向けになって戴きます。
介助により、機械へ乗り降り出来ることが必要です。
この様な条件が該当するようであれば、電磁波温熱療法を行うことは可能です。
緩和ケアと並行して行うことも可能です。
適正な出力を考え行いますので、決してご本人の体力的な負担になることはないでしょう。
標準治療も限界にあり、何か他の治療法を模索しているとすれば、電磁波温熱療法は良い選択肢であろうと思います。
ご病気の状態が重篤で、全身状態が極端に悪い場合は対象外です。
電磁波温熱療法を行うことが出来る限界は千差万別なので、前もってお話を伺い、直前に診察させて戴きます。
高齢者であっても、まだ何か治療を受けたいという、ご本人とご家族の希望があれば、出来る限り挑戦を続ける姿勢は大切なことだと思います。
舘内記念診療所