電磁波は身体に悪い? 電磁波とは

癌の温熱療法に、当院は電磁波というものを利用しています。
患者様方から、「電磁波は体に悪いのでは?」と質問されることが時々あります。
そこで今回、電磁波について簡単にご説明したいと思います。

電磁波と一口に言っても幅が広く、目に見える光(可視光線)から目に見えない赤外線や紫外線、紫外線から更に波長が短いX線やγ線、赤外線から更に波長の長い電波と呼ばれる範囲まで、全部電磁波と呼ばれています。

X線やγ線は放射線の検査や治療に使われますが、強いエネルギーを持っており、遺伝子を傷つけることが知られています。
一方、電波は周波数が低く、エネルギーを持っていないため、X線やγ線のように遺伝子へ影響を与えることはありません。

私達の生活で身近に利用している赤外線の暖房機器や通信に使用する電波は、この範囲の電磁波です。
がんの治療に利用する電磁波温熱療法は、赤外線暖房機器や通信に使用する範囲と同じ電磁波なので、身体に悪い影響を与えたりするものではありません。

ちなみに、電波のような弱い電磁波にも、何かの異常を訴える「電磁過敏症」と呼ばれる症状群の方が稀にいらっしゃいます。
これは正式な病名ではなく、そのような名称で呼ばれているようです。
世界保健機構(WHO)では、調査研究結果から症状と電磁波の関連性は無いと判断しています。
ストレスなど、電磁波以外の環境因子が影響しているのではないかと考えられています。

!このページのコンテンツは全て医学博士 安部英彦・院長 医師 安部公崇の監修に基づいて執筆・制作されております。